脳内農園  第二章・光をつぐもの 42

第二章・光をつぐもの 42

メノウ的言い訳。
 え〜と、何話か前から風精が言葉を話す。的な事を言ってますが。
 それと、風精の力を借りて、遠くの会話を聞きとるのとは似てますが、違う仕組み(?)と言う事になってます。

 風精の声(意思)を聞くには、フォルセティの力が関与してきまして、ただの魔導士とかでは聞くことが出来ません。
 ある程度、風の魔法レベルが上がれば聖戦士の血がなくても、聞き取ることが出来る事にはなってますが。
 レヴィン、セティあたりしか今ん所はできないっすね。武器レベルA以上で可能という設定。
 んで、アーシャ(フィスがやったんじゃないです)がやってた会話盗聴は、ただの魔導士他、風精を行使するものならばある程度可能という事にしてあります。
 ウィンドマージ、マージ、マージファイター、マージナイト、セイジあたりが該当しますね。サンダーマージ、ファイアマージは不可です。

 あと、杖と魔法について。
 杖、魔剣(いかづちのけんetc)
 は、実は特別な呪文がいりません。という事は、広く扱える人間がいると言う事です。
 ただし、杖に関しては、高度になれば当然それなりの知識や経験が必要になってくるので、武器レベルというものが存在するわけですね。
 基本的には、魔力を込めればその魔力を癒しや、眠りの力に変換する道具だと思ってもらえれば間違いがないと思います。

 一方の魔法
 は、呪文詠唱が必要です。なので、古代語に通じる必要があります。
 古代語っちゅーのは、精霊達にお願いをするための翻訳用語みたいなもんで、魔法は純粋に言うと、使用者の魔力そのものを使って攻撃してるわけではないんです。
 言葉に魔力を乗せて、精霊に命じているので、魔力が強いほどより多くの精霊を従えることができる。そのため、威力が増す。という解釈をしています。

 こういうの考えるの好きなんですよね〜。辻褄合わせ♪

「――さん、フィスさん、あの、止まってもらいたいのですが」
「あっ、ゴ……ゴメン」
 ユリウスに半ば揺さぶられるようにされて、やっとフィスは気が付き、マーニャの手綱を引いた。
 フィスが黙り込んでしまうと、元々口数の少ないユリウスとは会話が続かず、二人は特に何を話すでもなく、目的地までたどり着いていた。
 人質となっている村民は、あくまでもイザーク軍に対する牽制であって、今のところ解放軍に対するものではない。
 故に、村落の様子は一見遠目では、何事も無いかの様に装われていた。
 篝火が焚かれているわけでなく、民家からこぼれるごく日常的な明かりを頼りに兵士が家々を見回り、高台に位置する村の唯一の出入り口を、残りの兵士が簡単な陣を築き、休みつつ見張っている。
 帝国側にも、解放軍側にも、空を行く手勢がいないと見込んでいるのか、陸路だけを警戒しているのがよくわかる戦力の配置であった。
 加えて夜となったこともあって、ガネーシャ方面への目は一切見当たらない。
 悠々と、フィス達はその村の上空へと到達していた。
「大丈夫そう?……多分、敵兵は外に出てるだけだと思うけど」
 フィスの多分は、ほぼ100%的中していると言っても過言ではない。
 風精が伝えてくれる言葉を、彼は聞き取ることが出来なかったが、不穏な予感がするかしないかくらいの判断はつく。
「はい。あまり、長くは効かないと思いますが……、一昼夜ほどなら」
 十分に効いてくれるはず。と、ユリウスはスリープの杖に魔力を込める。
 途端、杖を介してビリビリと伝わる彼の強い魔力に、フィスは圧倒される。
(すご……。僕と同じくらいの歳なのに……姉さんより強いかも……)
 フィスだとて、伊達に聖戦士直系の者の傍近くで長じたわけではない。
 それなりに魔力に対する耐性はあるつもりだったが、ユリウスの魔力は桁違いだった。
 フィスの父が、姉が受け継いだ“風のフォルセティ”を圧倒するほどの力を、彼は間違いなく、今、この少年に感じていた。
 ふっと、痛いほどに感じていた圧力から解放されると、眼下に声もなく崩れゆく人の体が、そこかしこに転がっているのが見えた。
「終わり……ました……」
 緊張を解きつつ、ユリウスは大きく肩を上下させ、涼しげな容貌とは裏腹に、大粒の汗を次から次へと浮かべては滴らせている。
 彼が持てる全ての魔力を、この一瞬に込めていたのがわかる。
「うん、じゃ降りるよ。ユリウスは、そのままマーニャといてくれる?」
「は……はい、すみません……」
 一応用心のため木立へと下降し、木々の間にペガサスと少年とを隠すようにして、フィスはその村に足を踏み入れた。
 彼が、緊迫した場でいつも感じるピリピリとした、肌を刺すような空気は感じない。
 ただ、捕らわれた人々の恐怖や、不安や、憤りが重苦しく、急ぐべきであるのに、心なしか足取りを鈍らされているような錯覚に陥るのだった。
 ようやくの思いで、その場に倒れ込み、高いびきの兵士を見つけ、持っていたロープで簡単に両手足を緊縛する。
 目には普通に映る様子と、全く合致しない気味の悪い静けさを保つその場の、手近な一軒の戸を、フィスは叩いた。
 すると、慌てふためいたような物音がして、すぐに戸が開かれる。
「な……なにか御要りようでしょうか……?」
 明らかに狼狽し、怯えて視線すら合わせようとしない男性が、細く開かれた戸の隙間から震える声を漏らす。
「僕は解放軍の者です。ちょっと手を借りたいんですが他に男性の方いらっしゃいますか?」
 解放軍のフレーズを耳にして、驚いたように彼は視線を上げる。
 そして、帝国軍人としては異様に年若く、グランベル人らしい特徴を有さない少年を認めて、その場に座り込んでしまった。
「あ……あ……」
「だ……大丈夫ですか!?」
「父さん!?」
「あなた!?」
 何事が起きたのか理解できず、尋常でない様子を見せる男性を見て、フィスは彼と目を合わせる様にしてその場に跪く。
 急に座り込んだ父の、夫の様子を見て、その家族もまた狼狽し彼に駆け寄ってきた。
「セリス様が……、あ、ありがとうございます!ありがとう!!」
 突然嗚咽を漏らしながら、男性が謝辞を述べ始めたので、家族の者は一瞬呆けていたが、戸口から覗くフィスの姿を認めて、待ち望んだ救援が来たのだと合点する。
「!あ……あんた解放軍なのか!?助けに来てくれたのか!?」
「ヨハン様は、ご無事でしょうか!?私達の為に、無理に戦わされておられるんです!!」
 それぞれに伝えたい事が交差して、その場がわやくちゃになりかけたが、フィスは順を追って説明することにした。
「僕は、偵察なんです。ヨハン公子と戦う事は避けたいと、セリス様はお考えで、こうして戦わずにすむ方法を探しに来ました。そのために、皆さんの手を貸して頂きたいんです」

タグ : 子世代 FE聖戦 性別逆転 二次小説

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